伝統と創造、粋なまち桐生
群馬県桐生市は、南東部にある歴史と自然に恵まれた町です。市内には渡良瀬川と桐生川が流れ、サワガニやプラナリアが生息しており、豊かな水環境を生かし、古くから織物業が繁栄し、「西の西陣、東の桐生」と称されるほどの一大産地となりました。
桐生市は、赤城山や日光連山に囲まれた自然豊かな町で、清流が流れる山紫水明の地として知られています。奈良時代の初めには絹織物を朝廷に献上し、江戸時代には日本有数の繊維産地として発展しました。
現在でも、ノコギリ屋根の織物工場や伝統的建造物が数多く残り、国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された地区もあります。
中心市街地である「本町通り」周辺の町並みは、約400年前に徳川家康の命令で作られたもので、織物関係の蔵や町屋、ノコギリ屋根工場などの歴史的な建造物が多く見られます。
近年では、自動車部品などの機械金属産業が基幹産業となっており、「感性育み 未来織りなす 粋なまち桐生」を将来都市像として、さまざまな取り組みが行われています。
ご当地グルメは“ひもかわ”と“ソースカツ丼”。ひもかわは、普通のうどんよりも麺の横幅が広く、店によっては10cm以上の幅広な麺もあり、ツルンとしたのど越しが楽しめます。ソースカツ丼は甘辛いソースに浸したトンカツをご飯に載せただけのシンプルな料理ですが、市民に愛される桐生のソウルフードです。