人と自然が織りなすまち みずほ
東京都瑞穂町は、東京都心から西へ約40キロメートル、新宿駅から電車で約1時間の距離にあります。
東部には狭山丘陵が広がり、四季折々の自然が美しく、ハイキングに訪れる人々の憩いの場となっています。町の中心部から北側には広大な東京狭山茶の茶畑が広がり、東京都内随一の茶の産地として知られています。狭山火入れという独自の製法で作られた東京狭山茶は、濃厚な味わいが特徴です。
瑞穂町は交通の要衝でもあり、国道16号や新青梅街道、圏央道青梅インターチェンジがあり、物流施設が集積しています。交通アクセスの改善も進められており、多摩都市モノレールの箱根ケ崎方面への延伸が予定されているほか、JR八高線の複線化も検討されています。
町の南側には在日米軍横田基地があり、基地との国際交流も行われています。基地による生活環境への影響については、対策を要望しつつ良好な関係を保っています。
瑞穂町はシクラメンの生産でも有名で、特に長岡地区の岩蔵街道沿いには多くのシクラメン温室があり、「シクラメン街道」として親しまれています。10月下旬から12月下旬にかけて、多彩な色のシクラメンが温室で直売され、遠方からの客も訪れます。
さらに、瑞穂町は伝統工芸品である村山大島紬の生産地でもあります。この美しい絣糸を使った織物は、昭和初期に全盛期を迎え、現在も郷土資料館けやき館の体験教室を通じてその技術の保存と普及が行われています。
明治時代から作られている多摩だるまも有名で、一つひとつ丁寧に手作りされるだるまは個性豊かで愛されています。