ゆとり彩りものづくり みんなで奏でる海響都市いまばり
今治市は、愛媛県の北東部にある市で、高縄半島と芸予諸島にまたがっています。市の中心市街地がある平野部、緑豊かな山間部、そして世界有数の多島美を誇る島々が点在する瀬戸内しまなみ海道と安芸灘とびしま海道が架かる地域からなり、変化に富んだ地形が特徴です。瀬戸内しまなみ海道の愛媛県側の玄関口であり、県内では人口規模が第2位の都市です。
今治市は、港を中心とした商業都市としての歴史を持ち、タオル、縫製、造船などの基幹産業で大きな発展を遂げました。平成11年に瀬戸内しまなみ海道(西瀬戸自動車道)が開通し、中四国の交流と流通の拠点としての役割も果たしています。
国内における造船の建造集積数が約2割を占め、日本の海運企業が所有する外航船の約4割を今治の船主が占めるなど、造船・海運都市としての将来が期待されています。
今治タオルは高品質で世界に知られ、また高級柑橘「紅まどんな」の主な産地でもあります。さらに、焼豚玉子飯や今治焼鳥、キャラクターのバリィさんなど、魅力的な特産品が豊富です。
今治の焼き鳥は、一般的な「串付き肉を網の上で焼く」スタイルではなく、「肉や野菜を鉄板の上で焼く」という独特な方法。待つのが嫌いな今治の人々を満足させるために約50年前に考案されたとされています。「早い」「安い」「旨い」の三拍子が揃った今治焼き鳥は多くの支持を得て、現在市内に約70店舗が存在します。
2010年に「尾道てっぱんグランプリ」で優勝した今治焼豚玉子飯は、スライスした焼豚と半熟の目玉焼き、そして甘辛いしょうゆたれが絶妙に絡み合う一品です。