桐の里 会津三島町
福島県三島町は、福島県の西部にある町で、尾瀬を水源とする只見川が町の中央を流れる美しい町です。農林業が主要な産業であり、特に稲作とソバ栽培が盛んです。また、三島町は古くから「会津桐」の生産地として知られ、会津桐の植栽と製品化に力を入れています。さらに、「会津地鶏」の生産・加工・販売にも取り組んでおり、その品質の良さは高く評価されています。
会津桐は縁起の良い木として古くから知られており、三島町の桐は日本一とも言われています。昔のたんす職人の間では、三島の桐を使うことがステータスとされていました。三島町の桐は柔らかさと同時に木質が締まって堅さがあり、カンナで仕上げた後の光沢が他の桐とは全く違います。精密に作られた桐たんすの引き出しは、隙間に紙一枚も入らないほどの精度です。
特産品の「会津地鶏」は、自然に近い環境で飼育され、運動量を増やすことで身が引き締まった歯ごたえとうまみがバランスよく調和した鶏肉となります。三島町の涼しい気候は鶏の運動量を活発にし、これが肉質の良い鶏肉を生産できる要因となっています。
三島町は、雪国ならではの民具作りの知恵や、暮らしに根付く民俗行事が継承されており、町民が守り継いできた伝統文化を大切にする町づくりが進められています。