北海道で一番小さな村
北海道音威子府村は、北海道上川地方の北部に位置し、道内で最も小さな村です。村の中央を天塩川が流れ、総面積の86%を森林が占め、その多くは道有林や北海道大学研究林で形成されています。幕末の探検家、松浦武四郎が発想した「北加伊道」という名が由来で、「北海道命名の地」としても知られています。
音威子府村の基幹産業は農業で、そばやフルーツトマト、ホワイトアスパラなどの野菜の栽培や乳用牛の飼育が行われています。また、村立高校である「北海道おといねっぷ美術工芸高校」は、美術や木工芸を学ぶことができる工芸科が設置されており、全国各地から生徒が入学する学校です。この学校は村のまちづくりの中核として重要な役割を果たしています。
音威子府村はかつては鉄道の街としても栄え、JR宗谷本線と旧天北線が分岐する鉄道要衝地でした。現在でも「特急列車が停車する駅がある自治体で、日本で一番小さな村」として知られ、自動車や人、モノが多く行き来する交通の要衝地です。
音威子府村農畜産物処理加工施設では、家庭菜園で育てた野菜や自分で釣った魚などを本格的な加工機器で調理加工することができます。「パン作り」や「トマトジュース作り」のほか、バターやチーズを簡単に作れる機器や、燻煙やソーセージなどの肉類加工用の機器も備えています。