みどりと歴史のいきいき文化創造都市・結城
茨城県結城市は、関東平野のほぼ中央にある歴史と文化が豊かな市です。日本の伝統的工芸品である結城紬(ゆうきつむぎ)で広く知られています。茨城県有数の農業地帯でもあり、米や野菜の生産が盛んです。
結城市は茨城県有数の農業地帯でもあり、米や野菜の生産が盛んです。
市域の南部は特に安定した農業地域で、白菜、レタス、トマト、トウモロコシなどの露地野菜が多く生産され、首都圏の生鮮野菜供給地として重要な役割を果たしています。
また、製造業においては自動車部品などの輸送用器具製造が主要な産業となっています。
結城市の結城紬は鎌倉時代に始まり、その独特な製法と美しい仕上がりで国内外から高く評価されています。昭和31年(1956年)に国の重要無形文化財に指定され、昭和52年(1977年)には伝統的工芸品に認定されました。さらに、2010年にはユネスコ無形文化遺産にも登録され、その文化的価値が国際的にも認められています。
北部の市街地には、神社仏閣や江戸末期から大正時代にかけて作られた蔵造りの建物「見世蔵」が多く残されており、落ち着いた風情を醸し出しています。近年では、これらの見世蔵を改装したおしゃれなカフェやパン屋さんも増えており、観光ボランティアによるまち案内も行われています。
結城市は与謝蕪村が約10年間滞在した地でもあり、彼の俳句や襖絵が多く残されています。