人々がふれあい 心豊かに いきいきと躍動するまち
洋野町は、岩手県の沿岸部最北端にある美しい自然に恵まれた町です。三陸海岸の一部であり、北は青森県三戸郡階上町、南は久慈市、東は太平洋に面し、西は九戸郡軽米町と接しています。東北新幹線とJR八戸線を利用すれば、東京駅から種市駅まで約4時間です。
洋野町が世界に誇る「南部もぐり」は、昔ながらのヘルメット式潜水を今に受け継ぐ伝統的な潜水技術です。現在では、種市高校でこの潜水技術が教えられており、多くの卒業生が世界各地の海洋開発現場などで活躍しています。
洋野町は、漁業と農業が主要な産業です。特に海産物は豊富で、ホタテやアワビ、ウニなど高品質な海産物が採れることで知られ、また、西部高原地域では、気温が高い夏が果樹栽培に適しており、リンゴやブドウなどの栽培が行われています。
洋野町の「ウニ増殖溝」は、もともと浅瀬の平坦な岩盤で海産物が育ちにくかった地域に新しい漁業の方法を取り入れたものです。浅瀬の岩盤に溝を掘り、海水が流れる環境を作り出し、昆布を繁茂させてウニを育てるこの方法は、「つくり育てる漁業」のシンボルとなっています。夏季には、増殖溝で行われるウニ漁の様子を見ることもできます。