健康で文化の薫る海浜・交流都市
陸前高田市は岩手県の東南端にある市で、大船渡市、住田町、一関市、宮城県気仙沼市と接しています。基幹産業は水産業で、わかめやカキ、ホタテなどの養殖が盛んに行われており、米やりんごの栽培も盛んです。
太平洋に面したリアス式海岸では、わかめ、こんぶ、あわび、うに、ほたて、かきなどの海産物が豊富に水揚げされ、広田湾産いしかげ貝やかきは東京の築地市場でも高値で取引されています。
陸前高田市は養殖業と定置網漁に力を入れており、持続可能な漁獲方法として評価されています。漁業の新規起業者への補助や、小中学校に向けた水産教室の実施など、漁業を学ぶ環境も整備されています。
陸前高田市は年間を通じて日照時間が長く、温暖な気候が特徴です。米崎町では、この気候と水はけの良い土壌を活かし、古くからりんごの栽培が行われています。他の産地よりも霜がおりるのが遅いため、十分に熟したりんごを収穫できるのが特徴です。
米崎町のりんごは、ジュースやジャムなど様々な商品に加工されています。また、自家産の野菜と米を使った「米粉ぱすた」や地元の醤油醸造会社と開発した「和ぱすたドレッシング」など、農産物を使った新商品も展開されています。
陸前高田市は林業も盛んで、「気仙杉」は加工しやすく、芳香が特徴の良材です。市面積の約6割を占める人工林は県内でも珍しく、地域おこし協力隊を利用して自伐型林業を推進しています。
陸前高田市では企業や修学旅行生、大学生を対象とした民泊事業にも力を入れています。参加者は共同生活を通じて地域コミュニティのあり方や自然の恵み、人との関わりを体験でき、ホストファミリーの温かさが好評です。