水と緑 個性あふれる文化都市
行田市は埼玉県の北部にある市で、東京都心から約60km離れています。北を流れる利根川と南を流れる荒川の間にあり、肥沃な関東の穀倉地帯です。国宝である「金錯銘鉄剣」が出土した稲荷山古墳や、日本最大の円墳である丸墓山古墳を含む、9基の大型古墳が集まる「埼玉古墳群」を有しており、埼玉県の名の発祥地としても有名です。
かつて行田市は、日本一の足袋の生産地として栄え、そのために建てられた「足袋蔵」が現在でも市内に約80棟残っています。平成29年には、「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」のストーリーが埼玉県唯一の日本遺産に認定され、これらの歴史資源を活かしたまちづくりに取り組んでいます。
行田市は全域が平坦な地形をしており、年間を通して風水害や降雪が少ないため、災害のリスクが低い地域です。市内中心部から約2km離れた場所には田畑が広がっており、古代蓮の里の東側の田んぼでは、色彩の異なる稲を使って描かれた「田んぼアート」が楽しめます。
埼玉県北部の水田を利用して無農薬で栽培された「オクラ」と「マイクロキュウリ」は、行田市の特産品です。マイクロキュウリは実の大きさが約2~3センチで、スイカのような模様が特徴です。さわやかな香りと酸味があり、サラダやピクルスに最適です。暑い中で育った「オクラ」と珍しい「マイクロキュウリ」は、ふるさと納税の返礼品でも人気です。