人と人、自然とひととが共生したみどり豊かな快適環境のまち
東京都大島町は、伊豆諸島の北端に位置する伊豆大島全域を含む町で、東京から約120キロメートル離れた太平洋上に浮かぶ最大の島です。大島は古くから「椿・あんこ・三原山」で全国に名を馳せており、椿油の生産が盛んなことでも知られています。この椿油は、品質が高く評価されています。
大島には約8000年前から先住民が住んでいたことが明らかにされています。島の歴史は古く、国造による統治から始まり、鎌倉時代には幕府直轄地となり、室町、戦国、徳川時代を経て明治維新後に東京府の管轄となりました。昭和18年には東京都に所属し、現在に至っています。
大島の経済は観光産業、農業や漁業が重要な役割を果たしています。農業は温暖な気候を利用して切花の栽培が盛んであり、農産物直売所「ぶらっとハウス」では、島内の農産物やアイスクリーム、牛乳、バターなどが販売され、訪れる人々に好評です。漁業は豊富な漁業資源を活かし、伊勢えびや貝類の採取が盛んです。
教育面では、少子高齢化の影響で児童・生徒数が減少しており、小学校3校、中学校3校、高等学校2校(大島高等学校と大島海洋国際高等学校)で教育が行われています。大島海洋国際高等学校では全寮制の国際教育が行われており、世界に通用する英語のコミュニケーション能力を育成しています。
大島は自然豊かな環境と歴史的な背景を持ち、観光と農・漁業を融合させた独自の経済を形成しています。四方を海に囲まれたこの島は、スローライフを体験できるリフレッシュリゾートとして、多くの人々に親しまれています。