「確かな地域力」で創る 存在感あふれる上市
富山市上市町は、県都富山市の以東15kmにある町で、古くから物資流通の中心地として栄えてきました。現在では、米作を中心とした農業と製造業を中心とする工業が調和した田園工業都市として発展しています。
剱岳の麓に位置する上市町は、県都富山市から電車や車で約25分という便利なアクセスを誇り、豊かな自然環境と生活に必要な環境が整った「便利な田舎」です。町の経済は医薬品製造業が盛んで、田園工業都市としての特色を持っています。
上市町のシンボルである北アルプスの霊峰「剱岳(標高2,999メートル)」は、日本百名山および新日本百名山に選定されており、多彩な動植物の生息地として貴重な自然環境を有しています。また、古来の山岳信仰の歴史をうかがうことができる真言密宗の大本山である「大岩山日石寺」、禅宗曹洞派の名刹「眼目山立山寺」、そして環境省指定「全国名水百選」の一つである「穴の谷霊水」など、文化遺産が多く存在します。
特産品としては、上市町南加積地区で栽培されるさといもが有名です。「黒ボク土」と呼ばれる栄養豊富で水はけの良い土壌を生かし、耕畜連携による堆肥を十分に施用し、自然に優しい農法で栽培されています。この土で育てられたさといもは、柔らかく粘り気があり、ほんのりと甘さを兼ね備えており、市場で高い評価を得ています。上市町の特産品の代表的存在として、多くの人々に愛されています。