世界自然遺産白神山地の麓
藤里町は秋田県の北部にある町です。青森県との県境には標高1,000mを超える山々が連なる白神山地があります。支流の黒石沢には清冽な流れがあり、ブナ観察学習林としての岳岱自然観察教育林や田苗代湿原が保全されています。
岳岱自然観察教育林や田苗代湿原は、ブナ林、亜高山植物、湿性植物の観察ができ、ハイカーに人気のコースです。粕毛川源流部は自然保護問題で全国的に注目され、森林生態系保護地域、自然環境保全地域に指定されました。平成5年12月には屋久島と共に日本で初めて世界自然遺産に登録された広大なブナ原生林です。
藤里町の特産品には、白神山地ワイン、白神山水、ネギ、まいたけ、サフォーク種ホゲット、あきた白神りんどう、あきた白神ラムなどがあります。
白神山水は、白神山地の広大なブナ林が蓄えた良質な地下水を空気に触れることなく採取し、非加熱濾過でボトリングした超軟水で、そのまま飲むほか、料理やコーヒー、水割りにもよく合います。
まいたけは、天然ではミズナラの根元に自生し、藤里町ではこの舞茸を菌床栽培で生産しています。香りが良く、天ぷらや鍋料理、焼肉や炊き込みご飯など様々な料理で楽しめます。
あきた白神りんどうは、白神山地の豊かな自然と冷涼な気候風土で栽培されており、色鮮やかでボリューム感があり、花持ちが良いのが特徴です。仏花やフラワー・アレンジメントなどに活用されています。
藤里町で飼育されているサフォーク種の羊は、牧草のほか秋田県産米などを加えた特別な飼料で育てられており、良質のタンパク質やビタミンが豊富で、脂肪も体内に吸収されにくいヘルシーなお肉です。
白神山地ワインは2022年6月に復活し、ボトルデザインもリニューアルされました。深みのある味とフルーティな酸味を持つ辛口の赤ワインで、ヤマソービニオンを使用し、じっくり熟成させて仕上げました。醸造所ではブドウ残渣の化粧品原料への利用も研究されています。