ダリアと温泉のまち
福島県塙町は、中通りにある東白川郡に属する自然豊かな町です。気候は比較的温暖で、東日本型の気候特性を持ち、多種多様な農作物の生産が行われています。塙町は日本一の鮎の生息数を誇る久慈川に恵まれ、地域の生物多様性を支え、釣りやレクリエーションの場としても利用されています。
塙町の農業は、米を基幹作目とし、野菜や果物、畜産との複合経営が行われています。町のあちこちで目にすることができるダリアの花は、町の花として大事に育てられ、県外にも出荷される特産品のひとつとなっています。「はなわのダリア染め」は、300種5,000株のダリアの中から選りすぐった花びらを摘み取り、丁寧に染め上げた草木染めです。ダリアの持つ華やかさと気品ある色合いを美しい染め物で再現しています。
また、こんにゃく作りの伝統が江戸時代中期から続いており、名物の「さしみこんにゃく」が有名です。
さらに、塙町の特産品には、福島県観光みやげ品コンクール推薦品の豚のみそ漬けがあります。酒粕などをあわせて熟成された味噌に、豚ロースの切り身を漬け込んだもので、柔らかな肉の食感と味噌の風味が口いっぱいに広がります。
塙町は、企業誘致にも力を入れており、地域内での新たな雇用機会の創出を通じて、特に若年層の地元定着を促進しています。