活力あふれ感性息づく芸術文化のまち
尾道市は広島県南東部にあり、瀬戸内海に面した美しい港町です。古くから海上交通の要衝として栄え、江戸時代には北前船の寄港地となりました。現在では、国内屈指の造船業と海運業の集積地として発展しています。
尾道市の風景は、海を望む階段や坂道、路地を抜けると見える尾道水道、散在する寺院など、趣ある景観が広がっています。林芙美子や志賀直哉にゆかりのある文学の町でもあり、大林宣彦監督の「尾道三部作」の映画のロケ地としても有名です。魅力ある歴史と景観が評価され、文化庁から「日本遺産」に認定されています。
尾道市の島しょ部では、はっさくやレモンをはじめとする柑橘類の栽培が盛んです。因島は、中世の瀬戸内海で活躍した村上水軍の本拠地であり、その歴史を物語る水軍城が再現されています。因島は、はっさくや安政柑の発祥地であり、碁聖本因坊秀策の生誕地としても知られています。白滝山や因島公園、花に囲まれた因島フラワーセンター、大浜埼灯台や灯台記念館、因島大橋記念公園にあるキャンプ場など、多くの魅力的なスポットがあります。
山陽自動車道や瀬戸内しまなみ海道を経て、2015年に全線が開通した中国やまなみ街道を通じて、尾道市は「瀬戸内の十字路」としての発展を遂げており、その広域拠点としての機能が一層強化されています。