自然と味覚のふれあいの町
北海道北西部に位置する増毛町は、かつてニシン漁で栄えた町で、最盛期には「千石場所」とも呼ばれるほどでした。漁業で築かれた財は豪邸に惜しみなく注がれ、駅前歴史通りには明治、大正、昭和初期に建てられた歴史的建造物が並んでいます。
そんな増毛町は、現在は日本一の数の子生産地として知られています。
幻の国内産の数の子や大きなボタンエビの旨さが特に有名です。
秀峰暑寒別岳の裾野には果樹園地帯が広がり果樹栽培も盛ん。増毛町は海の幸や山の幸が豊富な食の宝庫です。
さらに、日本最北の酒蔵「国稀酒造」があり、ここで造られた酒粕を使ったラーメンや高評価を受ける北海道産米なども楽しめます。
国稀酒造は、明治期から続く酒造りを守り続け、秀峰暑寒別岳の伏流水を使った辛口の酒を提供しています。蔵の内部は見学が可能で、酒造り道具の展示室や利き酒コーナー、売店などがあります。写真撮影も可能で、多くのファンを持つ酒蔵です。
毎年5月末に開催される「えび地酒まつり」は3万人以上が訪れる人気イベントで、特産のえびや水産加工品、飲食屋台などが並びます。