住民基点による環境と福祉のまち
紫波町は岩手県のほぼ中央にある町で、盛岡市と花巻市の中間にあります。町の中央部は盛岡市のベッドタウンとして住宅地が密集しています。
住宅地を抜けると平地には農地が広がり、全国有数の生産量を誇るもち米や、県内1位のソバや麦、野菜が栽培されています。東西の丘陵地ではフルーツの栽培が盛んで、東部ではリンゴやブドウ、西部では西洋梨の果樹園が広がっています。
紫波町の気候と風土が育んだリンゴは、実が引き締まり、味の調和が取れた色の良い果実で、品質・生産量ともに県内トップクラスです。さらに、岩手県でも有数のぶどう産地でもあり、町内の産直施設でぶどうを購入することができ、ジュースなどの加工品も製造されています。西洋梨のラ・フランスも特産品で、香りがよい果実の王様と称されています。
紫波町の黒豚「しわ黒豚」は、世界一美味しいといわれる「六白バークシャー種」を良質な専用飼料と地養素で育てたもので、一般の豚より30日以上長く飼育され、きめ細かく柔らかい肉質が特徴です。脂身がさっぱりとしており、他の豚肉にはない「甘み」と「こく」があります。
また、南部杜氏発祥の地である紫波町には、「吾妻嶺」「月の輪」「廣喜」「堀の井」の4つの酒蔵が伝統を受け継ぎ、美味しい日本酒を作り続けています。
ぶどう産地としての紫波町で採れたぶどうを100%使用した「自園自醸ワイン紫波」は、町内のワイナリーで製造され、ワイン専用品種を使った本格的なワインから、女性にも人気の低アルコールワインまでバリエーションが豊富です。
紫波町では、親元に新たに就農する方を支援する「親元就農支援補助金」を提供しています。この助成金は、農業を主たる生計とする親から農業を継承、または同一経営体で新たに就農する45歳未満の方に対し、最大24ヶ月間、月額3万円を助成するものです。補助事業が終了した後、3年以上農業生産に専業従事する意志のある方が対象です。