永遠の日本のふるさと遠野
遠野市は岩手県の北上高地の中南部にある市で、県都盛岡市までは約70キロメートル、仙台までは約180キロメートル、首都東京までは約530キロメートルの距離にあります。
遠野駅近くやバイパス沿いにはスーパーマーケットや飲食店が並び、市街地を囲むように遠野三山をはじめとした山や森、田畑などの自然が広がっています。
遠野市は冷涼な気候と豊かな自然環境を生かした農林業が基幹産業であり、米を中心に野菜、ホップや葉たばこなどの工芸作物、家畜が複合経営されています。また、乗用馬の生産地としても知られています。
特産品には「遠野ジンギスカン」「ビール」「どぶろく」「暮坪かぶ」「明がらす」や「ぶどう飴」、遠野漬物(だいこんやきゅうりのほか青南蛮のもろみ漬、ごぼうと人参のみのむし南蛮)などがあります。
ホップの栽培面積が日本一を誇る遠野市では、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に、「ホップ収穫祭」や「ビアツーリズム」など、ビールに関する新しいまちづくりの取り組みが行われています。
民俗学者・柳田國男の『遠野物語』は1910年(明治43年)に発刊されました。この作品には遠野にまつわる逸話や伝承が書かれており、カッパや座敷わらしなどの妖怪や神々が登場します。その影響もあって、市内のさまざまな場所で妖怪をモチーフにした銅像や飾りを見ることができ、遠野を訪れる際の楽しみの一つとなっています。