ツルと歴史のまち
鹿児島県出水市は、県の北西部、八代海に面した出水平野に広がる市です。
温暖な気候に恵まれ、広大で肥沃な平野、豊かな水と緑、そして海と山の自然環境が特徴。出水市は日本一のツルの渡来地としても知られています。
毎年、出水市には一万羽を超えるツルが飛来し、ここで越冬します。
国の特別天然記念物に指定されており、世界的にも有名なツルの越冬地です。
また、江戸時代には薩摩藩最大の外城が置かれていたため、出水麓武家屋敷群が残っており、国の重要伝統的建造物保存地区に選定されています。歴史の面影を感じながら散策を楽しむことができます。
出水市は、自然の恵みを活かした特産品も豊富。
日本有数の鶏肉生産地であり、特に「いずみどり」は厳選された鶏肉で、柿酢の働きで非常にやわらかくジューシーであることが特徴。また、黒豚や不知火、早生みかんなどの柑橘類も多く生産されており、市内外で高い評価を受けています。
さらに、出水市には地元の酒蔵が作る焼酎もあります。例えば、出水酒造が造る芋焼酎「泉之國」は、昔ながらの"かめ壺"で仕込み、長期間貯蔵した古酒。時間をかけて造り出されたまろやかで奥行きのある香味が特徴で、多くの焼酎愛好家に支持されています。