無垢の自然が息づく島
鹿児島県三島村は鹿児島県の北西部、南西諸島の最北部に位置し、竹島、硫黄島、黒島などから成り立っています。これらの島々は、それぞれ独自の自然環境と文化を持ち、多様な産業と観光の魅力があります。
竹島は鹿児島市から約3時間の距離にあり、島全体が竹林に覆われている美しい島です。ここでは畜産が盛んです。
硫黄島は竹島から約40分で到着し、3つの島の中心にあります。椿、つつじ、車輪梅の原生林が広がり、野生の孔雀が闊歩するのどかな景色が広がっています。畜産と漁業が主な産業です。
黒島は硫黄島から約1時間で、村の人口の約半数が住む最大の島。豊かな自然に恵まれており、櫓岳を最高峰とする山々や森林、断崖絶壁の海岸線などがあります。「薩摩黒島の森林植物群落」は国の天然記念物に指定されています。
三島村の特産品は、地域の特色を生かしたものが多くあります。例えば、「みしま村」と「メンドン」という本格焼酎は、口当たりがよく人気の焼酎。また、椿油はやぶ椿の実から搾ったもので、食用油や保湿用として昔から利用されています。
三島村では、村独自の定住促進助成金制度を設け、以前から移住者の受け入れに取り組んでいます。この制度を利用して移住した方は、累計で79世帯213人(令和元年8月まで)に上り、すべての島・地区に移住者が生活しています。移住者たちは、豊かな自然と温かいコミュニティの中で、島ぐらしを楽しんでいます。