豊かな海と歴史・文化を育む街
新上五島町は、九州の西端、長崎県五島列島の北部にある中通島と若松島を中心とする町です。町は7つの有人島と60の無人島から構成され、長崎県の五島列島の上五島に位置しています。
海岸線延長は約429kmに及び、南北に細長い中通島には白砂の美しい自然海浜が数多く存在します。海蝕崖や断崖絶壁など、変化に富んだ地形が特徴的です。特に東海岸の雄大な断崖と西海岸の若松瀬戸の美しい景観は、観光客に人気があります。
新上五島町の大部分は西海国立公園に指定されており、バーレーンで開催された第42回世界遺産委員会において、「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」に含まれる「頭ヶ島の集落」が世界文化遺産に登録されました。
新上五島町の特産品には、五島手延うどんがあります。細くてももちもちとしたコシが特徴で、製造工程で椿油を使用しているため、ツルっとしたのどごしがクセになります。冷やしてざるうどんにしたり、あご(飛魚)ダシや卵醤油のつゆで食べる地獄炊きとして楽しめます。
上五島の塩は、上五島近海の青く澄んだ海水を原料としており、ほのかな甘さが特徴です。料理を一層美味しくしてくれるこの塩は、キラキラと輝く粒が魅力的です。
椿油は、日本最西端に位置する五島列島の椿の実から採れるもので、オレイン酸を豊富に含みます。この成分は人間の皮膚の脂肪分と同じ成分でできており、肌と非常に相性が良く、皮膚の健康を守る作用があります。
五島の海は黒潮の影響を受け、多くの魚介類や海藻が豊富です。飛魚をはじめとする水産加工品がたくさんあります。さらに、上五島の豊かな自然が育てた「黄金千貫」という芋を使用した焼酎も特産品です。素朴で優しい口当たりが特徴の焼酎は、多くの人に愛されています。