雲海を抜けたその先に 広がる奥吉野の大自然 天空の國
野迫川村は奈良県の西南端にある村で、和歌山県と隣接しています。村の北部には、古くから信仰の山として開けた高野山があり、夏季は冷涼な気候から避暑地として広く知られています。離島を除いて日本で最も人口の少ない村です。
野迫川村は雲海が発生しやすく、その美しい景観から「天空の国」というキャッチコピーが付けられています。
野迫川村に車で行く場合には、奈良市方面からは、京奈和道五條ICから国道168号線を南下し、五條市大塔町古代下で右折して村内各所へ向かいます。高野山からは、国道371号線高野龍神スカイラインから左折して村内各所へアクセスできます。
公共交通機関を利用する場合には、南海電車、南海高野線を終点の「高野山駅」まで乗車し、南海バスまたは村営バスを利用します。鉄道は村内には通っていないため、バスが主要な交通手段です。五條方面からバスを利用する場合は奈良交通を利用し、小代下で乗り継ぎます。高野山方面からは南海りんかんバスを利用します。
村内には内科、外科、歯科を備えた診療所があり、医師1名体制で診療を行っています。また、保育園と小中学校がそれぞれ1つずつあり、小中学校には無料のスクールバスが運行しています。
夏場は冷涼な気候のためエアコン代が安く抑えられますが、冬場は暖房費や水道の凍結対策に費用がかかります。また、車での移動が多いためガソリン代もかかります。
野迫川村の豊かな自然は様々な特産品を生み出します。
わさびは、近畿地方でも数少ない生産地で、伯母子岳の渓流の清らかな水と美しい自然に育まれ、香り高い美味しいわさびが生産されています。
しいたけは、ナラやクヌギの若い木に菌を植え付け、風通しと水はけの良い林の中で育てます。農薬を一切使用せず、温度と湿度の管理を徹底して栽培されたしいたけは、肉厚でぷりぷりとした食感が自慢です。
また、清流に棲むあまごは、その優雅な姿から「川魚の女王」と呼ばれています。淡白でさっぱりとした味わいが評判で、養殖にも力を入れています。あまごの美しさと美味しさを最大限に生かした甘露煮は、無添加で安心して食べられる自慢の一品です。