しあわせ工房・吉野町
吉野町は奈良県中央部にある町で、町の一部は吉野熊野国立公園および吉野川・津風呂県立自然公園に指定されています。
吉野山の桜で有名であり、吉野材の端材を利用して生産される割り箸も特産品として知られています。その他にも、手漉き和紙、柿の葉ずし、吉野葛などが全国的に知られています。
吉野町へのアクセスは、大阪方面からは、近鉄あべの橋駅から吉野行特急で約1時間15分、JR天王寺駅からは王寺・吉野口駅経由で約1時間30分。
京都方面からは、近鉄京都駅から橿原神宮前駅経由で特急約1時間30分。奈良方面からは、近鉄奈良駅から西大寺・橿原神宮前駅経由で特急約1時間5分です。
吉野杉や桧は、恵まれた気候風土と卓越した伝統的な技術により育てられ、古くから良質材として名を知られています。吉野町はその地理的条件から吉野材の集積市場として発展し、さまざまな建築用部材を製材し全国に供給しています。
吉野材の最大の特徴は、芯が円心にあり曲がりが少ないこと、年輪幅が均一で色つやがよく光沢に富んでいることです。
また、吉野の割り箸は、明治のはじめに酒樽の材料の端材を利用して作られたことから始まりました。現在では吉野の杉や桧の間伐材や端材を利用し、一本一本丁寧に加工されています。防腐剤等を使用せず、天然の素材をそのまま使用しており、杉や桧の抗菌作用(フィトンチッド)により安全です。
吉野町は古くから「和紙の里」としても知られています。第2次世界大戦を境に需要が減少しましたが、近年では高級和紙の良さが再認識され、その優れた風合いと強さが求められています。
吉野町では空き家バンク制度を設けており、町内の空き家物件情報をホームページ上などで提供しています。地元の方々から空き家情報を募集し、移住定住希望者向けの物件情報を収集・提供することで、町と都市住民等との交流拡大および定住促進による地域活性化を図っています。