歴史と文化の薫る日本のふるさと
島根県津和野町は、島根県の南西部、山間部の小さな盆地に広がる町です。美しい町並みから「山陰の小京都」とも称されます。江戸時代から受け継がれてきた祭りや伝統文化が大切に守られ、町並みは今も城下町の風情を感じさせます。幕末の津和野藩の風景を記録した「津和野百景図」に描かれた情景を、現在の風景と対比しながら歩くことができるため、「日本遺産」第1号に認定されています。
津和野町を流れる高津川は、2019年の全国一級河川の国土交通省水質調査で全国有数の清流に輝きました。支流を含めダムが一切ない貴重な川であり、この美しい川を育む安蔵寺山系の冷たく豊かな水で育てられた〈島根わさび〉が高く評価されています。キリッとした辛味の中にほのかな甘みがあり、新緑を思わせる爽やかな香りが特徴です。津和野町のわさびは地元だけでなく、都会の料亭や寿司屋からも「津和野で採れるわさびじゃないと」と言われるほど。
さらに、高津川で育った天然あゆは、良質の苔を食べて育つため、香り高く豊かな味わいが特徴です。6月から鮎漁が解禁され、初夏にはスイカのような香りが楽しめる若あゆ、盆を過ぎる頃には脂がのって身がしっかりした味わいが楽しめます。
津和野町では、高津川周辺で栽培された「特別栽培米ヘルシー元氣米」も人気です。栽培期間中、農薬や化学肥料を半分以下に抑えた手間を惜しまず育まれた米は、その一粒一粒に旨味が凝縮されています。
また、メロンパークのメロンも人気の特産品です。大量生産を避け、丁寧に作られるメロンは、その美味しさで多くの人々に愛されています。津和野町のメロンパークのメロンは、「美味しまねゴールド」に認証され、自信を持って提供されています。