島根県は、北が日本海に面し、南に中国山地が連なります。
海とつながる中海、中海と川でつながる宍道湖があり、美しい夕焼けで有名。宍道湖には、斐伊川が流れ周辺には出雲平野が広がり、豊かな自然に恵まれ、古事記や日本書紀などの多くの神話の舞台ともなった神々の国です。
有人島4島を含む180以上の島々からなる隠岐諸島は、約1万年前に島根半島から分離したといわれ、一帯の「隠岐ジオパーク」は、ユネスコ世界ジオパークの1つです。
島根県は、旧国名通りに、東部が「出雲」、西部が「石見」、海上が「隠岐」の3地に分かれます。
東部では、米や畜産、野菜を中心に果樹や花きが生産され、西部では肉用牛飼育や酪農などの畜産が盛んです。
ブドウを原料とした「島根ワイン」製造、高級ブランド「しまね和牛」などの生産も積極的に行われています。
水産業では、宍道湖のシジミ、隠岐諸島の岩ガキなどが有名。また、ズワイガニ、ベニズワイガニなどの漁も盛んです。
たたら製鉄からの長い歴史があり、現在も鉄鋼関連産業が集積し、鉄鋼業と電子部品・デバイス産業、情報通信機器産業も盛んです。
アメリカの専門誌でランキング1位の日本庭園がある足立美術館、松江市の松江城、縁結びで有名な出雲大社が有名。出雲大社の本殿は、江戸時代に再建されたもので、平安時代には高さ48mだったと想定されています。年に1度、全国の神が集まるため、旧暦10月は「神無月」と呼ばれますが、出雲地方では「神在月」と呼びます。
太田市「仁摩サンドミュージアム」には、1トンの砂を落とす世界最大の1年計砂時計「砂暦」があります。
日本三大美肌の湯など、温泉地も多く「美肌の湯」を発信しています。
ご当地グルメでは、宍道湖の七珍料理、シジミ汁、シジミラーメン、出雲そば、あご野焼き、出雲ぜんざいなどが有名。
食べ物以外では、美しい松江市の紙人形「姉様人形」などがあります。