あらエッサッサ~ 民謡・安来節のルーツ 安来市
島根県安来市は、島根県の東端にある市で、鳥取県との県境にあります。中海に面し、南部には中国山地が広がり、飯梨川や伯太川の下流域には豊かな平野が広がっています。「足立美術館」が有名で、日本庭園の美しさで国内外から高い評価を受けています。
安来市は、山と海、そして広大な平野が調和した美しい地形を持ち、独特の生活文化や産業が発展してきました。
安来市の伝統的な民謡「安来節」は、どじょうすくい踊りで広く知られています。この民謡は江戸時代末期にその原型ができ、市民に深く愛され続けています。
また、安来市では「たたら製鉄」と呼ばれる伝統的な製鉄技術が行われてきました。安来港は鉄の積み出し港として栄え、現在でも高級特殊鋼「ヤスキハガネ」の製造や鉄鋼製品の加工業が市の主要産業として発展しています。
市内の広大な耕作地では、お米、梨、いちご、ぶどう、筍、酒などの豊富な農産物が生産されています。
安来市で栽培されたいちごは特に評判が良く、「かおり野」、「紅ほっぺ」、「よつぼし」などの品種があり、それぞれが独自の風味と甘さを持っています。また、安来市の銘酒は全国新酒監評会で数多くの金賞を受賞している特別純米酒や純米酒「出雲」などがあります。マスカットやメロンを連想させる香りや、優しい味わいが特徴で、初めて日本酒を飲む方にもおすすめです。
さらに、安来市は2022年度の和牛オリンピック「全国和牛能力共進会」で肉質の部第一位を獲得した「しまね和牛」が有名です。この和牛は上質な風味ととろけるような柔らかさが特徴で、すき焼きやしゃぶしゃぶで美味しさを堪能できます。