とって隠岐(おき)の宝島
島根県西ノ島町は、隠岐諸島にある町で、人口は約2700人。新鮮な魚や野菜が豊富で人間関係が暖かい町です。
漁業、畜産、観光業が主要な産業として栄えており、特に漁業が非常に盛んです。西ノ島は、日本で初めて岩ガキの養殖に成功したことで知られており、活イカ、活魚、プロトン凍結商品、サザエの缶詰など、多様な水産加工を行っています。
西ノ島の牧畑という農業経営方式は、全国的にも珍しく、島前にのみ存続しています。
島を4つの地区に区分し、それぞれの地区で季節ごとに麦や大豆などの作物を栽培し、一定の時期が来ると牛馬を放牧します。放牧によって雑草が駆除され、ふん尿によって土壌が豊かになり、連作障害を防ぐことが可能です。このような農法によって、地力の回復と持続的な農業生産が図られています。