鳥取県米子市は、鳥取県の西部、山陰のほぼ中央にある市です。
南東に中国地方最高峰の大山、北に日本海を望み、西には汽水湖として国内2番目に大きい中海を臨みます。
古くから人の往来が多い山陰の商都として栄えた歴史を持ち、現在も交通利便性がよいことから山陰の玄関口となっています。
農業では、白ネギの国内有数の産地です。
前からの長い歴史を持ち、弥生時代の大規模集落跡や古墳時代の遺跡が数多く発見されている地域です。江戸時代には城下町として繁栄し、その時期に住む商人たちによって「商都米子」の礎が築かれました。この豊かな歴史と文化を受け継ぎながら、米子市は現在、高速道路や鉄道、さらには空路・海路の要衝として「山陰の玄関口」としての役割も担っています。
米子市の中心には、標高90mの湊山に築かれた「米子城」があります。中海に面する海城であり、米子市のランドマークとして象徴的な存在です。現在は建物が残っていないものの、石垣や基礎石が歴史を物語っており、訪れる人々に当時の繁栄を感じさせます。
米子市は、その歴史だけでなく、特産品でも広く知られています。
白ネギはもちろん、大山ハムや松葉がに、鳥取県産梨「王秋」など、鳥取県ならではのお肉や海鮮、フルーツが豊富に揃っています。大山ハムは、その品質の高さで知られ、松葉がには冬の味覚の王者として多くの人々に愛されています。また、梨は、甘くてジューシーな果肉が特徴で、秋の味覚として人気があります。