本州最南端の町串本町
和歌山県串本町は、本州の最南端に位置し、東西に長く延びるリアス式海岸の美しい風景で知られています。吉野熊野国立公園に指定されており、奇岩や怪石が点在する自然豊かな町です。串本町は、年間平均気温が約17度と温暖で、海岸線沿いには世界最北限のサンゴ群落が広がっています。この海域は、2005年にラムサール条約に登録され、国際的にも認められた美しい海として知られています。
串本町は日本とトルコの友好の象徴ともされています。1890年にトルコ軍艦エルトゥールル号が樫野崎で座礁沈没した際、地元の人々が救助活動に尽力し、生存者の介護に努めたことが、日本とトルコの間の深い絆の起源とされています。
串本の海は黒潮の暖流の恩恵を受けており、豊かな海洋生物が生息しています。様々な色と形のサンゴ群落とその中を泳ぐ魚たちは、訪れる人々にとって別世界のような驚きと感動を与えます。
串本町の特産品は、海産物ではカツオ、伊勢えび、マグロなど。串本町はカツオの「ケンケン漁」発祥の地でもあります。農産物では、キンカン、ポンカン、なんたん蜜姫(サツマイモ)など。