まつりと雪のふるさと新庄
山形県新庄市は、山形県の北東部にある市です。奥羽山脈と出羽山脈に囲まれた新庄盆地の中央にあり、かつては最上地域を243年間治めた新庄藩の城下町として栄えました。
最上川の舟運によって日本海側と太平洋側を結ぶ輸送地点として栄えた土地で、今も国道13号と47号、山形新幹線が開通していて、東北交通の要衝でもあります。
新庄市は、米作のほか、国内有数のニラの産地であり、最上地域統一ブランド「もがみねぎ」も有名。「あがらしゃれ」は、最上地方の方言で「来てください」「召し上がれ」という意味の郷土料理で、馬肉や山菜など最上地方の食材を存分に楽しむことができます。
製造業では、電子部品・デバイス企業が多く進出しています。
山形県新庄市は、最近数年間で科学技術と研究の分野で注目を集めています。
電子部品やデバイスを製造する企業が多く進出しており、高技術産業のハブとしての地位を確立しつつあります。
また、新庄市は学術研究の分野でも発展を遂げています。早稲田大学と玉川大学が共同でバイオマス研究施設を設けており、再生可能エネルギーや持続可能な農業技術の開発に焦点を当てた研究が行われています。
さらに、山形大学は新庄市内に「エリアキャンパスもがみ」を開設。
自然に関する教育や研究活動に特化しており、地元の自然環境を生かした学びの場を提供しています。ここでは、学生や研究者が地域の自然資源を利用した実践的な学習や研究を行うことができ、地域社会との連携も促進されています。
最近は、新庄市の6次産業化の取り組みから生まれた農産物加工品のブランド「SHINJO iinya FOOD」が注目されています。雪の下で保存された野菜は甘みが増し、寒風干しの野菜は旨味が増し、低温適湿はじっくりと発酵を進めるため、美味しさが引き出されます。雪国ならではのこの技術を駆使し、保存食としても優れた商品が多数開発されています。