誇るべき歴史と美しい自然が織りなすふるさとを愛し、心のよりどころとなる、あたたかいまち
萩市は、山口県北部にある市で日本海に面し、「明治維新胎動の地」として知られる歴史的な町です。市全体が「萩まちじゅう博物館」と称されるほど、多くの歴史的建造物や文化財が点在しています。
萩市北部は日本海に面し、東部は島根県に接しています。萩市は、毛利輝元公が築いた萩城の城下町として約400年の歴史を持ち、現在も江戸時代の地図がそのまま使えるほど、当時の町並みが保存されています。幕末には、吉田松陰や高杉晋作など、日本の近代化に大きく貢献した人物を多く輩出し、「明治維新胎動の地」と称されます。
豊かな自然環境に恵まれ、海、山、川の幸が豊富に揃っています。萩の名産品として、「萩の瀬つきあじ」「萩のあまだい」「須佐男命いか」などの新鮮な水産物や、「萩夏みかん」「千石台だいこん」「山口あぶトマト」などの農産物があります。また、伝統的工芸品「萩焼」は「一楽二萩三唐津」と称されるほど、全国的に名高い焼き物です。
また、萩の地酒や地ビール、美しいモスグリーンの風合いを持つ萩ガラスも、人気です。
瀬つきあじや萩産のあまだい、そして萩沖で採れるウニは、その鮮度と味の良さで高い評価を受けています。ウニの濃厚な味わいは、グルメな旅行者にはたまらない逸品です。
さらに、和牛原種の遺伝を引き継いだ見蘭牛は、そのきれいな霜降りと濃厚な旨みが自慢の一品です。
大正15年に昭和天皇が萩を訪れた際、町全体が夏みかんの甘い香りに包まれていたことから、「この町には香水がまいてあるのか」と驚かれたほどです。江戸時代の風情を残す土塀からのぞく橙色の夏みかんは、今でも多くの人々を惹きつける萩の代表的な景観の一つです。