秋田県最北の海の町
八峰町は、秋田県の北西部にある町で、その約80%が森林で覆われています。広大な森林地帯は白神山地の一部を形成し、秋田白神県立自然公園にも指定されています。日本海沿いの奇岩や怪岩が連なる海岸美や、手軽に白神山地を一望できる二ツ森登山など、多様な自然景観が美しい町です。
八峰町では菌床しいたけや米の生産が盛んです。また、白神山地の天然水を利用した酒造りを行う蔵元や、ハタハタやイカなどの魚介類を水揚げする漁業も盛んです。
特産品としては、ハタハタや菌床しいたけ、石川そば、峰浜梨などがあり、特に地元の農家が愛情を込めて育てた野菜は、白神山地の澄んだ空気と清流の中で育ち、旨みが凝縮されています。
白神山地から注ぐミネラル豊富な水で育まれた漁場では、ハタハタ、アンコウ、タラ、クロマグロ、アワビ、岩ガキなど、季節ごとに多様な魚介類が水揚げされます。
また、日本海の荒波で育った海草「アカモク」を湯通しして刻んだ「ぎばさ」は、磯の香りと強い粘り、コリコリとした食感が特徴で、健康に良い機能性食品として人気があります。
白神山地の純粋なアカシアのハチミツ「白神の花」や、白神山系の湧水と秋田県産の酒造好適米で仕込まれた純米吟醸酒も、国内外で高く評価されています。
町内を南北に縦断するJR五能線と国道101号は、日本海沿いに並行して走っています。JR五能線は美しい日本海の景色を楽しみながら移動できることで知られ、観光客に人気のローカル線です。国道101号も地域の主要な交通路として重要な役割を果たしています。