人と自然が共生する 躍動と創造の都市
由利本荘市は秋田県南西部にある市で、北は秋田市に隣接します。日本海に面した海岸平野で構成されており、75%を山林が占めています。農業が盛んな市ですが、市内にはTDKなどの電子部品等の工場が集積しており、製造業も盛んです。
羽後本荘駅と矢島駅を結ぶ「由利高原鉄道」は、鳥海山の麓を走り、地元では「由利鉄」や「おばこ号」として親しまれています。
由利本荘市を代表する手芸品「ごてんまり」は、日本古来の伝統美を表した手まりを起源とする手芸品で、毎年10月下旬から11月上旬にかけて「全国ごてんまりコンクール」が開催されます。
由利本荘市内には4つの酒蔵があり、豊かな自然の恩恵を受けたおいしい日本酒が醸されています。
また、ワイン用のブドウ栽培やビール造りに欠かせない豊富な湧き水を活用しており、高品質な酒類の生産が盛んです。
米では、「サキホコレ」や「あきたこまち」、「ひとめぼれ」といったブランド米が生産されており、それぞれが食感や香り、旨味のバランスに優れています。
市中心部を流れる一級河川の子吉川は、豊富な水資源と豊かな自然環境をもたらし、野菜の生産も行われています。鳥海山麓の冷涼な環境で育つアスパラガスは、きれいな色と甘さ、柔らかさが特徴で、冬には雪の下で大地からの養分を蓄え、春から秋にかけて収穫されます。ミニトマトやキャベツも栽培されており、適度な寒暖差と豊富な太陽の光を受けて育つこれらの作物は、みずみずしく、甘みと酸味のバランスが良いのが特徴です。
さらに、由利本荘市ではとちおとめや紅ほっぺなどのいちごや、鳥海山麓で多く生産されるいちじくも特産品として知られています。糖度の高いブドウやブルーベリーも栽培されており、特に鳥海地区の中山間部では、日中にたっぷりと太陽の光を浴び、夜には気温が下がるため、糖度の高い桃を栽培することができます。