四国・愛媛 伊達十万石の城下町
愛媛県宇和島市は愛媛県の南部にある市で、独眼竜・伊達政宗の長男、秀宗が宇和島藩初代藩主として治めた城下町です。真珠や真鯛の養殖、柑橘の生産量で日本一を誇り、全国でも珍しい闘牛の観戦が楽しめる町です。
宇和島市内中心部には現存12天守のひとつである「宇和島城」があり、まちの背後には自然豊かな鬼ヶ城連山がそびえ、前面には美しい宇和海が広がります。
さんさんと輝く太陽に照らされたみかん山では、多種多様な柑橘が育っています。急斜面で育った柑橘は、太陽の光、宇和海からの反射光、乾燥した気候、急斜面ゆえの水はけの良さが相まって、果汁量が多く濃厚な味わいです。
ポンカンやブラッドオレンジなどの生産量は全国トップクラスです。
宇和海の豊潤な海の恵みから生まれるじゃこ天や鯛めしなどの郷土料理も有名で、深い入り江と半島が交差する複雑な地形に潮流が流れ込むことで、日本有数の養殖産地となっています。ここで育てられた鯛やハマチ、真珠などは全国でもトップクラスの生産量を誇ります。
宇和島のお祭り「牛鬼」は、牛をかたどった竹組みの胴体に丸木で作られた長い首と鬼面の頭、剣をかたどった尻尾がついており、全身はシュロの毛または赤色の布で覆われています。長い首を打ち振りながら練り歩き、悪霊払いをします。毎年7月22~24日には「うわじま牛鬼まつり」が開催され、地域の風物詩として親しまれています。
また、宇和島では四国で唯一闘牛が観戦できます。年4回開催される「宇和島定期闘牛大会」では、土俵上で迫力ある闘いが繰り広げられ、1トンを超える大きな牛が頭を突き合わせた瞬間の鈍い音や、牛を鼓舞する勢子の大きな声が響き渡ります。