高原・湖 四季の彩り 北塩原
福島県北塩原村(きたしおばらむら)は、福島県の北西部、会津地方にある農業と観光の村です。南東には標高1,816メートルの磐梯山が、東には標高2,035メートルの西吾妻山(吾妻連峰)がそびえ立ち、どちらも日本百名山に数えられています。これらの雄大な山々に囲まれた風光明媚な村です。
北塩原村の中心を通る国道459号と主要地方道米沢・猪苗代線、会津若松・裏磐梯線は、近隣の喜多方市や会津若松市を結んでおり、これらの都市には国道49号と121号も通じています。
国道115号の土湯トンネルが開通したことで、県都福島市までのアクセスが向上し、所要時間は約1時間半となりました。また、磐越自動車道の開通により、首都圏までの移動時間は約3時間と大変便利になりました。
北塩原村の産業は、主に北山・大塩地区での米作を中心とした農業です。また、観光業も重要な産業であり、大塩裏磐梯温泉には2軒の旅館があります。裏磐梯地区は自然環境に恵まれ、美しい景観を誇る県内を代表する観光地となっています。
磐梯山のふもとに位置する大塩裏磐梯温泉は、地層に閉じ込められた太古の海水が高温の地下水に溶け出したものが源泉です。この温泉水を煮詰めて作られる「山塩」は、海塩とは異なり、カルシウムやマグネシウム、カリウムなどのミネラル成分を豊富に含んでおり、独特の風味を持っています。この山塩は、北塩原村ならではの特産品として、多くの人々に愛されています。