いま拓く 豊かな未来 二本松
二本松市は福島県の県北にある市で、「智恵子抄」で詠われた安達太良山を西に仰ぎ、東には日山、羽山が連なる阿武隈山地まで、東西約35キロメートルに及ぶ広大な市域を有しています。その中央部を阿武隈川が南北に流れ、豊かな自然が広がっています。
二本松市は農業が盛んで、米を中心に、野菜、果樹、畜産などを組み合わせた複合経営が行われています。天然木の美しい木肌を生かした木工家具が有名であり、二本松市の工業を代表する産業となっています。また、酒造などの地場産業も有名で、市内にある4つの蔵元は国内外で多くの賞を受賞しています。
果樹栽培では、りんごや桃、ブドウなど様々な種類の果物が育てられています。阿武隈高原の標高500メートルの高地にある畑では、日当たりがよく、寒暖の差が大きいため、美味しいりんごが育ちます。
また、二本松市では独自の冷蔵技術を用いた氷蔵熟成米を開発しています。昨年収穫した「二本松 十万石米」を雪下キャベツや雪下大根と同じ原理で熟成させることで、新米の旨みが蘇り、一年中新米の味を提供することができます。
大七酒造では、より良い熟成を経て完成する真に偉大な酒を目指して作られ、大七が定めた基準の高レベルに到達した年にのみ、限られた本数で発売されます。洗練された華やぎと力強い旋律を奏でるコクの奥深さを持つこの酒は、世阿弥の音曲の名に由来する『妙花闌曲』にふさわしい逸品です。