北緯45度の風が吹く町
北海道幌延町は、北海道の北部、宗谷管内の南西部に位置し、北緯45度線上にあります。幌延という名前は、アイヌ語の「ポロ」「ヌプ」が転化したもので、「大平原」を意味しています。
幌延町は、広大な原野と山林を有し、サロベツ原野は23,000ヘクタールにも及びます。このサロベツ原野は利尻礼文サロベツ国立公園の一部であり、山岳、海岸、湿原を含む日本有数の自然公園として知られています。
幌延町の基幹産業は酪農業であり、牛乳生産を主体としています。
平成14年には、酪農家の近代化への取り組みにより、牛乳生産量が一戸あたり450トンに達し、大規模酪農地帯として発展しました。
北大研究林と国有林が大半を占める林業や建設業、雪印乳業の幌延工場などがあります。
また、サービス業、小売業、飲食店、運輸・通信業も発展し、町の経済を支えています。
観光資源としては、「トナカイ観光牧場」があり、クリスマスのサンタとともにアイドルであるトナカイと遊ぶことができます。冷涼な気候を生かして栽培される幻の花「青いケシ」も見どころの一つです。その青い色は澄んだ湖水のように美しく、多くの人々を魅了しています。