人が行き交う環境都市わっかない
稚内市は、東はオホーツク海、南は日本海に面している都市で利尻礼文サロベツ国立公園の一部です。日露戦争後に樺太間に定期航路が開設されたことから、運輸基地として発展し、利尻島や礼文島には、定期フェリーが運航しています。
また稚内市は、日本の最北端・宗谷海峡を挟み、宗谷岬から約43キロ先にはサハリンの島影を見ることができる国境の都市でもあります。宗谷丘陵の中にある「白い道」は、稚内の名産である“ホタテ”の貝殻を砕いて敷き詰めてできた道で、遠くにサハリンの島影が見え、北海道の広大な風景が360度に広がります。
稚内市は、宗谷岬の美しい景観で知られる地域です。市の経済は水産業、酪農業、観光業に支えられており、これらが市の基幹産業となっています。
稚内市は豊富な海洋資源に恵まれています。地理的に日本海とオホーツク海、そして宗谷海峡に面しているため、様々な種類の魚介類が獲れます。特にカニやイカ、ホッケなどが有名で、全国的に人気。
また、広大な牧草地を背景に、稚内市は北海道内でも重要な酪農地帯の一つです。高品質の牛乳やチーズなどの乳製品が生産され、観光客にも人気です。
稚内市は自然の美しさが際立つ地域であり、特に宗谷岬やその周辺の自然景観は多くの観光客を引きつけています。冬季には流氷が接岸し、流氷観光が非常に人気です。このほかにも、夏にはキャンプやハイキング、野鳥観察などのアクティビティが楽しめます。
2月から3月にかけて、オホーツク海から流れてくる流氷が宗谷岬沿いの海岸線に押し寄せる様子は圧巻で、多くの観光客がこの自然現象を目の当たりにするために訪れます。