みんなが誇りを持てるまち、四日市
四日市市は三重県北部にあり、伊勢湾に面しています。1959年に日本初の石油化学コンビナートが誕生して以来、国内屈指の工業都市として発展してきました。一方、四日市市には古くから続く地場産業も栄えています。
四日市市は、内陸部には世界有数の半導体工場が立地しており、最先端技術の一大拠点となっています。
地場産品も豊富で、国産の土鍋の7割以上を占める四日市萬古焼をはじめ、ごはん鍋、急須なども有名です。また、日永うちわや大矢知手延素麺・冷麦、地酒、ごま油など、伝統的なものづくりが今も盛んに行われています。
かぶせ茶はそのうまみと甘みで知られ、地酒や日永うちわ、ごま油も高い評価を受けています。特にごま油は、老舗企業によって昔ながらの製法で生産され、気温や湿度に応じて最適な焙煎温度で調整され、そのうまみや香りを最大限に引き出しています。
大矢知素麺については、約200年前の江戸時代末期から「三重の糸」「伊勢そうめん」として知られ、農家の副業として生産が始まりました。太平洋戦争で一時衰えましたが、小規模ながらも手作業で生産され、コシの強さで評価されています。