彩りに満ちた暮らしの元気都市
大分県宇佐市は、大分県の北部、国東半島の付け根にある市です。「県下最大の穀倉地帯」として知られ、宇佐平野を中心に米、麦、大豆の栽培が盛ん。その生産量は県内最大規模であり、「大分の穀物王国」とも称されるほどです。
宇佐市はぶどうの栽培も盛んで、シャインマスカット、巨峰、ピオーネ、デラウェアなど、多くの品種が栽培されています。各農園ではそれぞれ異なる品種を育てており、そのバラエティ豊かなぶどうは地域の特産品として人気。
また、宇佐市のゆずは西日本有数の生産量を誇り、地域を代表する特産物の一つです。ゆずは食品としてだけでなく、入浴剤としても利用されており、体を温め免疫力を高める効果があるとされています。冬至の時期には「宇佐ゆずで冬至ゆず湯の日」が開催され、ゆず文化のPRが行われています。
黒大豆品種「クロダマル」の栽培は平成21年から始まり、現在では県内のほぼ全量、全国でもトップクラスの生産量を誇るようになりました。宇佐産クロダマルは「宇佐クロダマル」としてブランド化され、地域の至極の黒大豆として知られています。
さらに、宇佐市院内町では養魚場でドジョウが育てられています。このドジョウは、完全養殖により病原菌の侵入を防ぎ、薬剤を一切使用せずに安全に育成されています。飼育時には温泉水をかけ流し、一年を通して水温を25度に保っています。このため、「温泉ドジョウ」という愛称で親しまれています。このドジョウは泥臭さがなく、身は柔らかく、肉厚でふっくらしており、東京の老舗ドジョウ料理専門店からも高評価。