21世紀にはばたく先進の島
山口県周防大島町は、県の南東部、主に屋代島に広がる町です。
1976年に屋代島が柳井市大畠と大島大橋で結ばれ、1983年には屋代島と沖家室島が沖家室大橋によって連結され、交通の便が大きく改善され、地域の経済や文化の交流が促進されました。
多くの人々がハワイに移民した経緯から、周防大島町は「瀬戸内のハワイ」とも呼ばれ、現在も活発な交流が続いています。
周防大島町は、5つの有人島と25の無人島から成り、美しい自然景観と豊かな海の恵みが魅力です。瀬戸内海の穏やかな気候を利用した農業や漁業が盛んで、特に柑橘類の栽培が主要な産業となっています。
温暖な気候のもとで育つみかんは、山口県の生産量の80%を占め、「みかんの島」として親しまれています。みかん狩りシーズンには観光農園が多くの観光客で賑わい、最近では話題の名物料理「みかん鍋」も人気です。
周防大島の海の幸も豊富で、栄養豊富な瀬戸内海の海水で育ったサザエや車エビなどが特産です。
素潜り漁師が獲った新鮮なさざえは「べっぴんさざえ」と呼ばれ、角がなく見た目がツルツルしているのが特徴です。殻が薄く、身がぎっしり詰まっているため、つぼ焼きにしても美味しいです。
また、周防大島で獲れた天然マテ貝もおすすめです。浜辺で1本1本丁寧に獲った天然物で、殺菌濾過水槽で砂抜きされているため、すぐに調理できます。そのまま焼いたり、塩茹で、バター炒め、酒蒸しなど様々な料理で楽しめます。
さらに、周防大島で素潜り漁師が丁寧に獲った特大岩牡蠣も自慢の一品。岩牡蠣は夏牡蠣とも呼ばれ、卵が多く濃厚な味わいが特徴です。レモンを絞って生で食べるのもよし、そのまま焼いたりバーベキューで楽しむのもおすすめです。