花火のまち大仙
秋田県のほぼ中央部にある大仙市(だいせんし)は、大曲の花火の開催地で知られます。東に奥羽山脈、西に出羽丘陵が広がり、その間を流れる雄物川とその支流である玉川に沿った農村地帯が美しい田園都市です。雄物川水系の豊かな水源と盆地特有の寒暖差により、全国有数の穀倉地帯となっており、米づくりが盛んです。
大仙市は全国的に有名な全国花火競技大会「大曲の花火」の開催地でもあります。この大会は内閣総理大臣賞をはじめ数々の褒賞が授与される国内最高峰の花火競技大会で、毎年8月の最終土曜日に開催されます。全国から選び抜かれた一流花火師たちが日本一を目指し、精魂込めて製作した花火を打ち上げ、夏の夜空を鮮やかに染め上げます。
大仙市は東北一の米の収穫量を誇り、ブランド米「あきたこまち」の主要産地として知られています。「あきたこまち」は、粘りが強く、しっかりした旨みが特徴で、炊き立てはもちろん、冷めてもおいしいため、おにぎりにも最適です。
また、仙北平野で育まれた米と清らかな水、そして蔵人の伝統の技によって作られる日本酒も絶品で、蔵元によって異なる味わいを楽しむことができます。
さらに、米どころ大仙市の良質な米と大豆を使って作られる醤油と味噌は、大仙市の米や野菜の味をさらに引き出す逸品です。
大仙市の西仙北強首地域で栽培される強首はくさいは、腐植に富んだ土壌で育ち、やわらかく甘みが強いのが特徴です。昭和47年に国の野菜指定産地に登録され、冬の味覚であるはくさい漬けや鍋ものの具材として親しまれています。また、南外地域で栽培されるほほえみかぼちゃは、全国的に栽培されている品種の中でも特に糖度が高く、品質が良いと評価されています。柔らかい食感と自然な甘さが特徴です。
大仙市の協和地域では、イワナやヤマメの養殖が盛んに行われており、そのままはもちろん、燻製などさまざまな形で楽しむことができます。