緑と踊りと雪の町
秋田県羽後町は、秋田県の南部にあり、山々に囲まれた自然豊かな町です。
主要産業は農業で、あきたこまちやスイカ、羽後牛など、多くの特産品が知られています。国指定の重要無形民俗文化財およびユネスコ無形文化遺産である「西馬音内盆踊り」が有名です。
羽後牛は、羽後町産米の稲わらで育てられた黒毛和牛で、格付けA4以上のものだけが特別な名称『うご牛』として販売されます。年間わずか120頭しか出荷されないため、知る人ぞ知る高級ブランド牛です。
昼夜の寒暖差が大きい内陸丘陵地域の気候で育ったスイカは甘くてみずみずしく、秋田県内でも有数の収穫量を誇ります。光センサーを使用した選果施設によって、美味しさが保証されたスイカが『光センサー夢あきた』として販売されています。
羽後町産の「あきたこまち」は、清らかな水と豊富な有機肥料を使用して栽培され、粒が大きく炊き上がりの食感がふっくらしているのが特徴です。2013年には秋田米フォーラム「美味しいあきたこまちコンテスト」で最優秀賞を受賞しています。
ふくたちは、秋田県南部が発祥の野菜で、春の訪れを告げる食材として親しまれています。収穫時期は2月下旬から4月上旬の約2カ月弱と短く、幻の野菜とも言われています。
さらに羽後町に初のビール会社「羽後麦酒」が誕生し、羽後町産あきたこまちを使用したビールを製造しています。すっきりとした口当たりのゴールデンエール「GA001」、フルーティーなベルシャンホワイト「BW001」など、クラフトビールが提供されています。
西馬音内地区では、古くから多くのそば屋が軒を連ね、「西馬音内そば」として親しまれています。つなぎに布海苔を使ったコシの強い麺が特徴で、冷たいつゆをかけて食べる「冷やがけ」が代表的なスタイルです。