はつらつ高原都市 田村市
田村市は、福島県の東側、阿武隈高原のほぼ中央にある市です。福島県の東部、中通り地方と浜通り地方の結節点にあります。美しい青空と緑豊かな自然に恵まれ、平安時代の武将「坂上田村麻呂」の伝説が数多く残る、歴史と文化の薫る高原都市です。
田村市の面積の7割は森林で覆われ、縦横に伸びる国道沿いに町が広がっています。山あいを縫って畑や田んぼが広がり、人々が「お互い様」と助け合いながら、仕事もプライベートも充実した生活を送っています。田村市は、まさに田舎暮らしの醍醐味を存分に味わえる町です。
標高400メートルに位置する田村市は、昼夜の寒暖差が旨味の詰まったお米を育てています。米のほかにも、基幹作物として葉タバコやピーマンの産地としても有名です。第二次産業としては、輸送用機械器具製造業が中心となっています。
田村市の特産品には「先崎牛」があります。阿武隈高原の豊かな自然の中で育てられ、限られた生産農家のみが飼育する黒毛和牛です。そのきめ細かく柔らかな甘みは高く評価されており、上質な口どけが特徴です。
また、田村市で生産される「コシヒカリ」も特産品の一つです。この米は強い粘りと甘みが特徴で、冷えてもモチモチとした食感が残るため、日々のお弁当に最適です。
「福うなぎ」は、東日本大震災をきっかけに生まれた特産品です。地元・福島県産の安くて美味しいうなぎを食べて元気になってほしいという思いから誕生しました。あぶくま高原・高柴山系の清らかな伏流水を用い、稚魚から大切に育てられた国産うなぎです。
さらに、福島県オリジナル品種の大粒種なしぶどう「あづましずく」も田村市の誇る特産品です。甘みが強く酸味が少ないこのぶどうは、果肉がやわらかく果汁たっぷりで、濃厚なぶどうの風味が口いっぱいに広がります。また、シャインマスカットとウインクを交配した品種「バイオレットキング」も人気です。このぶどうは、種なしで皮ごと食べられ、適度な酸味と芳醇なコクがあり、たっぷりの果汁が魅力です。