「天の国」「木の国」「川の国」
天川村は奈良県南部、紀伊半島の中部に位置し、大峯山系の山々に囲まれた村です。谷間の集落は標高441メートルから820メートルにあります。この地域は修験道の創生以来、修験者たちの祈りの地として知られ、平成16年には修行の道「大峯奥駈道」が世界遺産に登録されました。
このような自然を活かし、観光関連産業は村の基幹産業となりつつあります。
天川村は吉野山地の中心にあり、かつては秘境として知られていましたが、現在では交通網の発展により、大阪・京都・和歌山から車で約2時間、名古屋から車で約3時間半でアクセスできるようになりました。また、1時間圏内には大型商業施設やスーパーもあり便利です。
天川村では、四季の移り変わりを肌や目で感じながら生活することができます。
夏期には平均22±7℃で快適ですが、1月から2月には厳しい寒さが続き、9月には最低気温が10℃を下回る日もあります。そのため、暖房器具が必要な日も多く、暖房器具を収納できるのは6月終盤ごろです。
特産品として人気の「ごろごろ水」は、大峰山の超名水です。五代松鍾乳洞から自然に流れ出た水を、地上に湧き出す直前で採水し、4つのミクロフィルターでじっくりとろ過しています。外気に一切触れない状態でボトリングされるごろごろ水は、pH値8.2、硬度89.5mg/Lの弱アルカリ性軟水で、子供や赤ちゃんにも優しい水です。
天川村では林業従事者の育成や新たな産業づくりにも力を入れており、実験的に洞川夏いちご栽培やトラフグ養殖を行っています
令和6年度からは、天川村の観光拠点施設となる洞川温泉ビジターセンターの開業や、滞在型観光を目指したゲストハウスの運営、移住定住促進に向けた積極的な取り組みを実施していく予定です。